夫のウソ

秋の日の朝というのは、
春と同じくらい寝過ごしやすいものです。

中学生・高校生くらいになっても
人の寝顔は昔のままです。

「眠っているときは、
 子どものときと同じ顔。
 ただ、元ダンナと似ているところがどうも・・・」

「夫も昔はピュアで、
 正直だったんでしょうね・・・」

「でも、ウソがどうしても許せなくて・・・」

この仕事を始めた頃の大昔、
そのような奥様が何人かいらしたのを
思い出していました。

ウソというのは、
あまり印象がよくないですよね。

幼稚園や小学校でも
「ウソはいけません」と何度言われたことか。

ですが、
正直ならOkayかと言いますと・・・
うーん・・・どうでしょう。

たとえば、
「はじめまして。
 あれ、写真よりも髪、少ないですね」とか。

「お、新しい服ですか。
 あまり似合ってないですよ」とか。

「神父さま、一生、愛するか?と聞かれましても・・・
 現代では3組に1組が離婚しており・・・
 保証できるわけありません」

よくよく考えてみると、
正直すぎることは、時に刃物のようなものと言えます。

大人になるにしたがって
適度なウソは相手に対する思いやりの要素が多くなってきます。

ですから、
すべてのウソを悪と考えるのは
もったいないかもしれませんね。

ほとんどのウソは優しいウソです。

P.S.
ときどき、あなたにウソをついています^^;