失踪のマニュアル

本棚を見るとその人のことが理解できる、
とも言われています。

確かにそういう面もあるかもしれませんね。

Aさんもそんな考えをお持ちのひとりでした。

Aさん 「うちの子、まさか失踪とかするんじゃないでしょうか?」
 空 「一体、どうしたんですか?」
Aさん 「本棚に”完全失踪マニュアル”って本があったんです。心配です」

Aさんが心配される気持ちはわかります。
同じ状況で喜ぶ親御さんは少ないでしょうね。

ですが、
読んでいる本をすべて実行している人はいません。

ベルサイュのばらを読んでいる人が
革命を起こそうとしているわけではありません。

行動するために読んでいる本と
興味があって読んでいるだけの本とに
わかれるはずです。

本棚だけで過剰に心配し過ぎるのはやめておきましょう。

それよりも
知的好奇心が旺盛なことを喜べるといいですよね。

清水 空

P.S.
うちの子、「大石内蔵助」を読んでいました。
まさか討ち入りでも・・・